「輪廻」とはなんですか
輪廻(りんね)とは古代インドの民族信仰で、現代でも特にヒンドゥー教徒、東南アジアのテーラヴァーダ仏教徒のあいだに根強く定着しています。

人間の本質は霊魂で、これが生前になした善悪の業(行為)とその影響力(業力)に応じて、しかるべき死後世界に生まれ変わります。
どこに生まれても業はつねに新しく作りだされるので、永遠に生死を繰り返します。これが輪廻です。

業は結果を引くまでは消えることなく、自分の作った業は自分に戻ることが原則で、その業は因果応報としてはたらきます。

したがって現世の不幸や苦難は前世の業として説明され、同時に自分の努力によって、来世に向けて良き後生を願うことができると考えられています。
インドの宗教では解脱(げだつ)すると再生せず、すなわち輪廻しないと説かれています。
仏教についての疑問( 1)

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