「精進落とし」というのはなぜですか
精進とは、本来仏教用語で、努力を意味する言葉です。
修行に専念することも、精進というようになりました。
菩薩(ぼさつ)の実践すべき徳目の六波羅蜜(ろくはらみつ)のなかにも、精進がはいっています。

僧侶は、肉を食せず、酒を飲まないことになっていましたから、身を清らかに保ち、酒や肉を断つことも精進というようになりました。
人が亡くなり、葬式をだす時は、潔斎(けっさい)し、酒や肉類を断ち、菜食して「精進」することが本来とされています。

しかし、葬式がすめば、その生活も終わることになり、酒を飲み、魚肉を食べはじめます。そのために、葬式の後の食事を「精進落とし」と言うようになったのです。
仏教についての疑問( 8)

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