位牌をつくるのはなぜですか
祖先や、亡くなった人の名前を板に書いて、それを祀(まつ)る習慣は古代中国からありました。この習慣が、儒教の普及とともに一般に広がり、中国に定着した仏教徒もこの習慣を受け入れました。

それが戒名を位牌に書いて祀るという形です。この習慣が、禅僧によって日本に伝えられました。

また、日本にも上代から、神霊がよりつくものとしての霊代(たましろ)があり、両者が習合して現在の位牌になったとも考えられています。

祖先の象徴としての位牌と向き合い、飲食物を供養し、生きているかのごとくに話し合うことは、親しい人の死による心の痛手をより早く癒す、という心理学者の報告もあります。
仏教についての疑問( 9)

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