塔婆をたてるのはなぜですか |
釈尊が亡くなった後も、当時の仏教徒は釈尊の像を造りませんでした。 その代わりにストゥーパと呼ばれる塔を建て、これを崇拝の対象としました。 その後、仏像がつくられるようになっても、塔は大事な崇拝対象とされました。また、先祖供養のために塔を建てる習慣も生まれました。 仏教が中国に伝わり、ストゥーパがそのまま中国語に音写されて、「卒塔婆(そとば)」と書かれました。 日本では祖先供養のために、五重塔などのさまざまな様式の塔が作られました。これが次第に簡略化されて、今日の形になりました。 塔婆には、宇宙を構成する五大要素の文字が記されます。この五つは、人が亡くなると心身がこの五大要素に還元されるという意味を表し、これによって故人を供養しています。 |
仏教についての疑問(12) |
音声ガイドをご利用の場合は、Microsoft Windows Media Playerが必要となります。 ダウンロードはこちらから。 |