木魚を打つのはなぜですか
木魚(もくぎょ)に限らず、お寺で使う楽器、鳴らし物は、中国で誕生しました。
インド初期の仏教では、修行僧は心を惑わす歌舞音曲(かぶおんぎょく)にかかわってはいけないという戒律があったからです。

大乗仏教が中国にはいってから、お経を読むときのリズムを取るのに木魚などの道具が使われるようになりました。

魚は寝るときでも目を閉じません。それが、夜も寝ないで修行をする姿と考えられた、と伝えられ、そこから、木で魚の形をした道具が作られたと伝えられています。
現在でも魚の形の道具を「魚鼓(ぎょこ)」などといい、僧堂での合図に使います。しかし、これはつり下げる形です。

中国の明の時代には今のような丸い形のものがあらわれ、読経のときにこの形の木魚を打ち、怠惰を戒めるために使われたと伝えています。
仏教についての疑問(13)

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