檀家はなぜあるのですか
檀家とは、「檀那の家」を縮めたものです。檀那とはサンスクリット語の dana を音写したもので、布施ないし、布施する人の意味です。

釈尊の教団は、信者からの布施によって維持されていました。
修行僧は修行に専念すべきものであり、生活の糧を自分で得ることは禁止されていたからです。

この伝統は、中国に仏教が渡ってからも基本的には変わりません。
寺院が自らの田畑を持ち耕作することはありましたが、信者からの布施が基本で、そのかわりに法を説く、つまり財施と法施の交換が行なわれていました。

日本の仏教でも同様ですが、江戸時代に、キリスト教対策の一環として、すべての人はいずれかの寺院の檀家として登録されるようになりました。これを寺檀制度といいます。
仏教についての疑問(16)

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