極楽浄土はどこにあるのですか
大乗仏教の『阿弥陀(あみだきょう)』は、阿弥陀仏のいる極楽浄土について詳しく描写しています。

それによると、極楽浄土は、人々の住む世界から西方に十万億土離れたところにあり、ここでは、苦しみがなく、日々、阿弥陀仏の説法を聞くことができるとされています。

この極楽浄土は、阿弥陀仏の国土、つまり、仏国土(ぶっこくど)です。
仏とは悟りをひらいた人のことですから、その国土は宗教的に至高の境涯の象徴です。

ですから、この世で善い行いをした人が、死後に生まれるという「天」、ないし「天界」とは区別されます。
天はまだ、輪廻世界の一つであり、寿命が尽きれば、また別の世界に輪廻していきます。

極楽浄土に住生するには、阿弥陀仏の衆生(しゅうじょう)を済度(さいど)する(迷い苦しむ人を救い、悟りの境地に導く)という誓願を信じ、ひたすらに念仏を申すことが必要である、とされています。
仏教についての疑問(18)

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